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Log907 レイネシアside ページ30
唇の動きから二人が何か囁き合いながら踊っている事に気が付く人間は居るかも知れないが、その表情からもシチュエーションからも、友好的な内容だと判断されるはずである。
事実そのような話は、彼女の耳にも飛び込んできているのだ。
レイネシア「――腹立たしいです。」
クラスティ「どうしました？」
一番腹立たしいのは、そう云った噂をまったく否定しないクラスティ様の態度であった。
それは否定されれば否定されたで、その時は苛立たしいのであろうが、かといって余裕を見せつけられるのも我慢が出来ない。
レイネシア「何でもありません。」
クラスティ「ごきげんを損ねてしまいましたね。」
そんな台詞に、そうさせたのは貴方です。
と考える私だが、次の瞬間には
クラスティ「まぁ、確かにそうさせたのはわたしですけどね。」
などと返されて言葉を失う。
まったく。
悪いだなんて思っていない口調ではないですか……っ。
私は将来を考えて嘆息する。
★☆★
2020/01/03
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年12月9日 23時
