Log874 シロエside ページ46
シロエ「契約書。
〈
ひとつ。
シロエはルンデルハウス=コードを、この書面にサインが行なわれた日付時刻を以て、ギルド〈
ひとつ。
ルンデルハウス=コードはギルド〈
ひとつ、〈
これには〈冒険者〉の身分が含まれる。
ひとつ、この契約は両者の合意と互いの尊敬によって結ばれるものであり、契約中、互いが得た物は、契約が例え失効したとしても保持される。
以上、本契約成立の証として、本書を二通作成し、両者は記名のうえ、それぞれ一通を保管する。」
息をのむ音が聞こえる。
ルンデルハウス「〈冒険者〉――?」
ミノリ「それは、シロエさん。
それはっ。」
〈エルダー・テイル〉に搭載されては“いない”魔法の開発。
僕がその可能性に気がついたのは、かなり以前にさかのぼる。
――つまり〈料理人〉が料理作成メニューを使わないで、普通の手順で料理をする。
そうすれば素材の味を生かした料理になるのですにゃ。
ススキノへの旅の帰り道、班長は僕にそう云った。
そしてそれは事実であることが証明される。
だが、これは何も〈料理人〉に留まる現象ではない。
〈
相応しい作成スキルの持ち主が、相応しい個人の能力を用いて、ゲームのアイテム作成メニューに頼らずに何かを作り出せば、この異世界のルールを変更できる可能性がある。
にゃん太班長の発見が真に意味するのは、【それ】であったはずだ。
その発見から二ヶ月。
僕は僕の思い描くものを研究し、実験し続けていた。
〈
そしてリ=ガンの語った【魂魄理論】によりインスピレーションが与えられた僕の研究は、ここにひとつの果実を実らせようとしていた。
☆★☆
2019/12/30
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年12月8日 23時