Log873 シロエside ページ45
“彼女”から託された末裔でもある。
シロエ「いいや、気にするね。
ルンデルハウス=コード。
この程度で諦めるやつが冒険者を名乗って貰っては困るな。
それじゃ全然足りないぞ。
……こんな場末の路地裏で果てるために何を学んだんだ。
ダンジョンの中で学ぶのは、戦略や戦術だけじゃなく、生き抜く覚悟と、そのためにはどんな事でも工夫するという不屈の精神じゃないのか。」
トウヤ「シロエ兄ぃ。」
シロエ「全然まったく覚悟が足りないぞ、ルンデルハウスっ。」
ルンデルハウス「どうすればいいって云うんだっ!
キミはっ!!」
ルンデルハウスの瞳の中には悔しさとやりきれなさが一杯に給っていて、潤み、流れ始める。
だからこそ僕は【魔法】の使用を決意する。
シロエ「いいか、聞けっ。」
グリフォンの背で書き上げた、字の乱れる書類をとりだして、僕はルンデルハウスに突きつける。
A『それは……。』
ミノリ「契約書、ですか?」
僕がバックから取り出したのは確かに契約書だった。
僕が用いる最高の素材から作り出した【妖精王の紙】に【刻竜瞳のインク】で書いた、この世界にたったひとつしかない手製のアイテムだ。
★☆★
2019/12/30
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年12月8日 23時