検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:6,499 hit

Log847 ミノリside ページ19

ルディさんがその身を犠牲にしているからこそ、トウヤは死の運命から逃れる事が出来る。

攻撃ダメージの圧力が減って、状況が好転の兆しを見せている。


五十鈴「だって、ルディがっ!」

ルンデルハウス「五十鈴っ!
僕たちは、攻撃職だっ!!」


ルディさんはそのまま自らの腕をくれてやるとばかりに、さらに狼の口に押し込む。

狼は犬族だ。

その身体の構造上、口の中に深くくわえ込まれたものを一度離さない限り、別の対象に攻撃を加える事は難しい。


五十鈴「だけどっ。」

ルンデルハウス「敵を倒せっ!!」


叫ぶルディさんは、それ以上の言葉が惜しいとばかりに詠唱を開始する。

もはや腕はズタボロになり、ただ肩から繋がれた肉塊のようにひきずられ。


それでもそれを〈魔狂狼(ダイアウルフ)〉の口に無理矢理押し込みながら、炎のエネルギーを集中させる。

そのマグマ呪文は投射されるまえから、余りにも近距離なために〈魔狂狼(ダイアウルフ)〉の内蔵を焼いた。

魔狼は苦痛に耐えかね、ルディさんを何とか引きはがそうとするが、ルディさんはまるで取り憑かれたかのようにしがみつき、決してダイアウルフを解放しようとはしない。

いや、すでにノコギリのように生えた牙の列に、ルディさんのまとうローブの繊維は絡まり、肘まである魔法の籠手の部品はくわえ込まれ、彼自身にも引き抜く事は難しいのだ。


ルンデルハウス「舐めるなっ。
ぼくはっ!!」


掠れた声が、暮れ始めた夕焼けの路上に響く。


ルンデルハウス「僕はルンデルハウス=コードっ!!
冒険者だっ!!」

☆★☆
2019/12/25

Log848→←Log846 ミノリside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:ログ・ホライズン , エルダー・テイル   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年12月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。