孤独なサモナー[15] (ページ37)

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Log777 ミノリside ページ37

直継「大丈夫かっ。
やい、トウヤ。
みんなのこと守ったか？」

トウヤ「はい、直継シショーっ！」

最敬礼で応えるトウヤの頭を撫でる直継さん。
早速にゃん太さんに飛びつくセララさん。

私は、小竜さんとレザリックさんに昨日の晩の戦いの様子を簡単に報告した。

二人ともほっとした様子だった。

小竜さんはともかく、レザリックさんは大手ギルドの〈施療神官(クレリック)〉である。

もしかしたら自分たちの身勝手な行動を攻められるかと思っていた私は、その気遣いがくすぐったかったし、申し訳なかった。

怪我という意味ではないが、互いの消耗も大きかった。

私達などは途中ではポーションが足りなくなるかとも思ったくらいだ。

〈緑小鬼(ゴブリン)〉略奪部隊の攻撃は、朝日が昇るとともに、明らかに波が引くように減少した。

彼らも自分たちの特性や数と、夜襲の有効性は理解しているのだろう。

私達は、その敵の後退に会わせて、街の近くまで引き上げてきたのだ。

レザリック「さて、休憩はこれくらいにして街に帰りましょう。
この目で見るまでは心配です。」

生真面目な表情の〈施療神官(クレリック)〉、〈黒剣騎士団〉のレザリックが告げる。

その言葉に頷いた一行は、一路チョウシの町を目指して歩き出した。

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2019/12/16