Log758 レイネシアside ページ18
シロエと呼ばれた青年は耳をふさぐように片手を当て、空中に話しかけながら歩いてゆく。
何らかの魔法で連絡を取っているのだろう。
A『姫。
大丈夫ですか?』
レイネシア「はい。
このくらい大丈夫です。」
A『そうですか。
ごめんなさい。
あの二人はある意味特殊なんです。
本当なら歩幅を合わせることをしないと行けないのですが…。』
レイネシア「大丈夫ですよ。
だって、A様がいてくださるじゃないですか。」
A『ふふっ。
ありがとうございます。
そうだ!
姫、虎ってみたことありますか?』
レイネシア「虎…ですか?」
A『えぇ。』
どう言う意味なのだろうか…。
A『白虎。』
A様が言葉を発した瞬間、瞬く間に風が吹いた。
レイネシア「えっ!
えぇーー!!」
A『驚かれました?
これが私に使えてくれている虎です。
名は白虎。
風を操るんですよ。』
レイネシア「風…ですか?」
A『えぇ。
さっき吹いた風は白虎のものです。』
レイネシア「へぇ…でも…大きいですね…。」
A『えぇ。
これが本来の姿ですからね。
白虎、小さくなって。』
レイネシア「うわぁ!
可愛い!!」
A『どうぞ。
触ってください。』
レイネシア「えっ!
でも…。」
A『大丈夫。
噛みついたりしませんよ。』
レイネシア「わ、分かりました。」
★☆★
2019/12/15
Log759 レイネシアside→←Log757 レイネシアside
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年12月4日 20時