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Log753 ページ13
自分がどこに立っているのか。
それがシロエと私にとっては不安で仕方がない。
〈
もしその不安を抱えたまま記憶を奪われれば、自分はきっと無明の闇に突き落とされるだろう。
多くの〈冒険者〉がそうであるに違いないのだ。
そんな時、誰が助けてくれるかと云えば、そんな都合の良い他人は存在しない。
あるのは【納得】だけだと、シロエは考えたのだ。
その納得をどうすれば手に入れられるか、それはシロエにも私にも判らない。
しかしそんな疑問や答えを出すための時間を、この世界は与えてくれはしない。
毎日は恐ろしい早さでやってきて、過去に流れてゆく。
そんな不安定で苦しい道を辿りかねない、いや、辿るであろう〈冒険者〉に対して、あの淑女然としたレイネシア姫は【わたし達は礼を尽くすのが当然だ】と請け負ったのだ。
★☆★
2019/12/14
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年12月4日 20時