孤独なサモナー[11] (ページ13)

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Log557 レイネシアside ページ13

ドレスは着心地が悪い上に、露出過多か装飾過多かのどちらかであり、きわめて過ごしにくい服装だと思う。

私の好きなのは綿のパジャマだ。

手触りの良い薄手のネルのパジャマは素晴らしい。

絹のものも手触りはよいが、何となく気後れがする。
あれは悪のパジャマだ。

もっと云ってしまうと、布団からでないで済むのならばさらによい。

フエヴェル「――ね、レイネシア姫もそう思いますわよね？」

ころころと愛らしく笑うフエヴェルに、私は反射的に

レイネシア「ええ、本当に。」

と微笑み返す。

フエヴェルとアプレッタは私の同意を受けて、嬉しそうにくすくすと囁き合う。

私としては内心冷や汗だ。
とっさのことで同意してしまったが、考え事妄想にかまけて、話の内容はまったく聞いていなかった。

「レイネシア様は麗しいかたですよね、クラスティ様？」

クラスティ「ええ、光栄な話です。」

クラスティ様の受け答えに、二人の少女姫はくすくすと笑う。

その少女は私から見ても、愛らしい。
自分に比べて大違いだ。

レイネシア「？」

クラスティ「しかし……。
レイネシア姫は哀れみ深い方ですからね。
そう言ってくださったのは新参者であるわたしに対する心遣いです。」

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2019/12/02