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フェーネル「A様はダンスの経験が終わりなんですか?」
A『多少の心得はありますが…今はフェーネル様がリードしていただいてるので。』
フェーネル「ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいですね。」
A『本当の事なんですけど…。』
フェーネル「ご機嫌を損ねたのであればすみません。
A様もとてもお上手ですよ。」
A『ありがとうございます。』
フェーネル「ちなみにどちらでダンスを学ばれたのですか?」
A『昔の知り合いに…ちょっと教えてもらったんです。』
そう。
この言葉しか伝える事ができない。
私の世界には元々社交ダンスなんてものは通常には存在しなかった。
だけど…私は通常ではなかった。
産まれた家柄、社交ダンスは必須だったのだ。
まぁ、有名な会社の社長令嬢であれば社交ダンスは学ばないといけない。
いや…いけなかった。
正直、億劫だった私の世界に一つの光が降り注いだ。
それがエルダー・テイル。
本当の心が住まう場所。
一番安らぐ場所。
それが今は、逆に現実になった。
−♪︎
音楽が終わる。
フェーネル「終わりましたね。
どうですか?
もう一曲。」
仕方がないか。
A『お付き合い致しますわ。
でも、私ではフェーネル様と釣り合わないのではないでしょうか?』
フェーネル「そんなことありません。
上手に踊れていましたし、何より釣り合わないと言うことはありませんよ。」
言うことが男前だな〜。
A『ありがとうございます。
それではよろしくお願いします。』
こうしてフェーネル様と再度ダンスを踊る事になった。
★☆★
2019/11/20
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年11月9日 23時