孤独なサモナー[9] (ページ24)

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Log470 ページ24

詳しい自己紹介は後回し。
相手の素性も知りたいし。

「わたしの名前はセルジアッド＝コーウェンだ。
〈自由都市同盟イースタル〉の取りまとめを務めさせて貰っておる。」

私の気持ちを察したのかどうかは判らないが、壮年の貴族は自らをそう名乗る。

セルジアッド＝コーウェンといえば、〈円卓会議(えんたくかいぎ)〉へと送られてきた書状にあった、筆頭領主である。

この人がそうなのか。
……東部最大の実力者、と云う訳だ。

アキバの街は日本サーバにおける、最大規模のプレイヤータウンである。

しかし、それは日本サーバー内で最大の街であることを意味する訳ではない。

セルジアット「Aさんと仰ったかな？
貴女は女性としてこの場に居ることを理解しているようだ。」

A『はい。
この世界では女が政治に参加するという者がないのは存じ上げています。
ですが、私は…私達冒険者の中には女性が政治に参加するのも普通の事ですので。』

セルジアット「そうか。
今回は楽しんでいってくれ。」

A『ありがとうございます。』

セルジアットさんの最大限の応援なのだろう。
この言葉が今後どう言う意味を持つのか…。
それを私はどう対処するべきなのか。

全く…面倒なことを頼んだわね…。
後で覚えておきなさいよ…シロエ。

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2019/11/19