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そして私はシロエが代表団で行くなら夏季合宿の方か、それとも町に残って情報を集める方かと思っていたのだが…。
シロエ「実務方面や情報関係でサポートをしてくれる人材が欲しいのです。」
この一言で私の考えが崩れたのだった。
クラスティ「それはシロエ君のサポート役と言うことかな？」
シロエ「はい。」
ロデリック「君のサポートができる人材なんているのかい？」
シロエ「一人だけ。
A、君も来てくれないかい？」
A『！！』
なぜ…私なんだ？
クラスティ「Aか。
なら問題ないな。」
何が問題ないな。っだ！
問題大有りだ！
シロエ「Aにお願いしたいのだけど…。」
ここまで言われたら仕方がない。
A『……………分かったわよ。』
シロエの要請で仕方がなく代表団に参加する羽目になったのだ。
一方で、直継と班長は夏季合宿の方へ引率同行という分担になった。
直継も班長も後輩に対する面倒見がよいし、異世界化してしまった後の戦闘経験が豊富だ。
実践的な戦闘訓練と、何かトラブルがあった場合の対処では頼りに出来るだろう。
シロエの誤算としては、アカツキが参加を決定した時点で、いつの間にやら〈
ヘンリエッタさんの同行は【シロエの従者】という形になっている。
それは良いのだが、同じく【シロエの従者】という扱いのアカツキとは、控え室などが一緒になるヘンリエッタはまさに狂喜乱舞の有様だった。
――明らかにアカツキ狙いだわね。
ごめんね、頑張ってアカツキ…。
シロエとしては額に縦線を入れるしかない。
ヘンリエッタさんが嫌いな訳ではない。
美人だし、聡明だし、頼りがいはある。
むしろ好意を持たざるを得ない女史だと思う。
しかし多少常軌を逸した熱情があるようで、心配の種になっているだけだ。
もっとも事情を知らない他の〈
「そうじゃない」と云っても納得して貰えはすまい。
★☆★
2019/11/18
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作者名：豆乳ココア | 作成日時：2019年11月9日 23時
