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story202 零side ページ2

零「その携帯はね。
その男が手に取る前に、別の男が拾っていてその拾った男が右利きだったからですよ。」

昴「別の男。」

零「えぇ。
実際には3人の男にその携帯を拾わせようとしていた様ですけどね。
さて、ここでQuestion。
最初に拾わせようとしたのは脂性の太った男。
次に、首にギプスを着けた痩せた男。
そして最後にペースメーカーを埋め込まれた老人。
この3人の中で指紋が残っていたのは1人だけ。
誰だと思います?」

昴「2番目の痩せた男ですね。
なぜなら、最初の太った男が拾った時に付着した指紋は綺麗に拭き取られてしまったから。
油まみれの携帯を後の2人に拾わせるのは気が引けるでしょうしね。
そして、3番目の老人は携帯の電波でペースメーカーが不具合を起こすのを危惧して拾いすらしなかった。
と言うところでしょうか。」

零「えぇ。」

昴「でも、痩せた男の後に問題の殺された男もその携帯を手にしていたんですよね。
だったら、その男の指紋も…。」

零「つかない工夫をしていたとしたら。
おそらくその男はこうなることを見越して。
予め指先に…。」

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
2018.06.08

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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2018年6月8日 14時

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