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アカツキ「お財布のほうは大丈夫なのか?
主君。」
ただただに広く何もないと形容するしかない天井の高いフロアで、アカツキは掃除をしながらシロエに尋ねていた。
アカツキの心配ももっともだ。
私達のような弱小ギルドは、通常ギルドの本拠地などを特に用意することはない。
人数が一桁台のギルドの多くは、メンバーそれぞれが宿屋などに一部屋を借りていると云うことはあっても、ギルドとしての本拠地を構えていることは少ないのだ。
少人数であれば置いておかなければならない荷物やギルドの戦利品も少ないし、待ち合わせの場所などは広場や酒場で用が足りる。
作戦会議などもその辺の道ばたで困らないし、そもそも連絡は念話機能で十分に間に合う。
それよりも少し人数が増えた、中小規模のギルドは、ギルド会館でギルドホールを借り受け、そこを本拠地とする。
ギルド会館は街の中心部にも近く、値段も手頃で清潔なために人気が高いのだ。
部屋数も値段も手頃な7部屋から、100人規模のギルドまで対応できる31部屋まで各種取りそろえられている。
広場での買い物にも銀行にも近く、とにかく利便性が高いために多くのギルドに利用されている。
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2019/11/13
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年11月9日 1時