孤独なサモナー[8] (ページ16)

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Log429 ページ16

その頃、アキバの街の外れも外れ。

もっとも北側の境界に近い雑居ビルのひとつに私達は居を定めようとしていた。

シロエがつい先日設立した〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉は現在メンバー5名。

物腰は柔らかいくせにやると決めたらどんなむちゃくちゃでもやり通す〈付与術師(エンチャンター)〉。
“腹ぐろ眼鏡”ことシロエ(この二つ名自体、シロエ的には異論が沢山あるのだけれど)。

おぱんつ教の信徒にして軽薄軽口いつでも悪ふざけの鉄壁前衛、〈守護戦士(ガーディアン)〉の直継。

いつも生真面目な小柄で黒髪、つっこみ担当の美少女〈暗殺者(アサシン)〉アカツキ。

メンバーみんなの胃袋の番人にして相談役、いぶし銀の〈盗剣士(スワッシュバックラー)〉にゃん太。

そしてシロエの補佐役、何故か碧の召喚姫(あおのしょうかんひめ)と通り名がつけられた召喚術師(サモナー)の私だ。

メンバーが5人で中小というのも恥ずかしい零細ギルド。

そもそも〈記録の地平線(ログ・ホライズン)〉というギルドは〈円卓会議(えんたくかいぎ)〉を起こすために一時的に作ったギルドだと思っていた。

なんて〈海洋機構(かいようきこう)〉のミチタカさんなどはコメントしたとおり、如何にも急遽設立したという印象はぬぐえない。

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2019/11/13