監督の姪はハイスペックガール

baseball 39 ページ40

鉄心「…。」

一義「片岡監督…こちらにいらっしゃいましたか。
どうでした？
今日の試合は？
まぁスコア的には大敗でしたが！結構収穫もあったんじゃないですか？
あの小柄(こがら)なセカンド…三年の小湊の弟のようですね。
道理(どおり)でプレーがウリ二つだで。
それにたった一球で周りを黙らせた降谷暁…。」

鉄心「明日の試合、勝てば関東大会(かんとうたいかい)でデビューさせるつもりだ。」

一義「え！？
降谷をですか？」

鉄心「あの浮かび上がると錯覚(さっかく)するほどの威力のある高めの剛球(ごうきゅう)…。
あれを打てる打者は全国にもそうはいまい。
夏までは丹波と降谷の二枚看板(にまいかんばん)で行くつもりだ。」

礼「沢村君は使えそうですか？」

鉄心「…。」

一義「沢村！？
あのコは増子に打たれてたじゃないですか！」

礼「野手の間に落ちる不運なヒット。
結果は4点は取られましたが、まともに打たれたのは増子君の一発だけでしたよ…。
打高投低(だこうとうてい)…。
ウエイトトレーニングやサーキットトレーニングの普及でパワー野球全盛の現代高校野球において左のムービングボールは貴重な存在かと…。」

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2019/06/02

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