監督の姪はハイスペックガール

baseball 18 ページ19

A『エースの丹波さんは故障開け…きっかけを掴めば立ち直ることは十分可能だと思います。
ですが…夏の本選まであと3か月しかありません…。
一年生を含めた全選手対象に早急な投手陣の立て直しが必要だと思います…。』

鉄心「…。」

礼「Aちゃん。」

A『いいの。
礼ちゃん。
これは監督も分かりきっていること。
それに…ウチには原石がいっぱいいるでしょ？』

鉄心「！！」

A『しかし…最終的に決めるのは監督。
私はマネージャー。
本来ならそんなこと言えない立場なのも分かってる。
でも、誰よりもこの野球部を愛している自信はあるよ。
だから、私は皆に甲子園に行ってもらいたい。
なら…私ができる最善の事をする。
片岡監督の姪として貴方に意見します。』

礼「Aちゃん…。」

▼△▼

「おい…聞いたか？
丹波さん、エース降ろされたらしいぞ！」

「うそ！
マジ！？」

「厳しいよなー…。
この間久しぶりの登板(とうばん)だったんだろ？」

「どーすんだよ。
夏の大会まで3か月切ってんのに…。」

「これからエース争い、どーなるんだろ？」

「さぁ？」

「へへっ…。
でも、これで俺達にもチャンスが回ってくるんじゃ…。」


ズドン


「…。
…うあ…。」

「…。」

A『北海道苫小牧(とまこまい)中学出身。
降谷(ふるや)暁(さとる)。
彼は…青道に来るためにわざわざ一般入試(いっぱんにゅうし)で入学してきたようです。
今年の一年生の中で唯一(ゆいいつ)遠投120mを投げたのも彼です。』

★☆★
2019/05/30

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