監督の姪はハイスペックガール

baseball 16 ページ17

A『春乃ー！！』

春乃「はっはい！！」

A『このタイヤ、アイツに渡しといてくれる？』

春乃「はいぃ！！
分かりましたー！！」

A『最初は一個、渡してあげて。
そして、貴女の今思っている気持ちを伝えなさい。』


そしたら二個にきっとなるから。


A『渡し終わったら直ぐ来るのよ！
バス、出ちゃうから。』

春乃「はっはい！！」

▼△▼

春の都大会 準々決勝

カウントは2-1か。
外に2球続け打者の打ち気はそらされる。
そこへ内角に高速スライダー。


A『とか思ってるんだろうな。』


まぁ、御幸がそんなことも分からないようなヤツじゃないのは良く知ってるし一応伝えておいたけど…。


カッキーン


「うおおー！
いったぁー！！」

「初回…いきなりの満塁(まんるい)ホームラン！」

「す…すげぇ！！
内角のスライダーをあそこまでもっていくか！？」

一也「はは。
入っちゃった。」

「こいつが、あの御幸一也か！」

「アイツ、まだ2年だろ？
つーか…御幸(こいつ)が6番打ってる打線が怖えーよ。」

「う…うそだろ…。」

洋一「てめぇ…Aから聞いてヤマ張って振り抜きやがったな…。
ウイニングショットいきなり打たれて…真中さん、青ざめてやがるぞ！
ヒャハハ！！」

一也「Aから聞いていたからってマグレだろう。
次はそううまくいかんさ…。」

洋一「るせっ。
マグレでホームランが打てるかよ！
イヤミなヤローめ！」

A『お疲れ。
流石、御幸。
ランナーがいると打てるんだから！！』

一也「るせっ！」

洋一「それ、俺が言った言葉。」

★☆★
2019/05/30

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