降谷さんの協力者

Night 8 零side ページ10

カラーンコローン


A『あら！
昨日ぶりですね。』


やっぱり、誰もいない。


零「お前は本当に狼月Aなのか？」

A『そうですが。』

零「それであれば、どうしてこの店をやっている？」

A『どうしてって…。
趣味としか言えないですね。』

零「趣味って…。」

A『私、お酒が好きなんですよ。
特にウィスキーがね。
なるほど…そんなことを聞くと言う事は私の事を調べたんですね。』

零「あぁ。」

A『それで、疑問に思ってまた来てくれたと。
分かりました。
質問に答えましょう。』

零「まず、この事はお前の両親は知っているのか？」

A『えぇ。』

零「次に専務のお前がこんなところに一人でいても大丈夫なのか？」

A『えぇ。
普通の人であれば、問題ないですわ。
それに、私の事を調べたのであれば分かっているはずですが。』

零「まぁな。」

A『であれば、質問には答えましたが？』

零「最後に一つ。
どうして俺に正体を明かしたんだ？」

A『貴方は信頼できる人と思ったから。
それに、貴方がここにいて私の本業がバレてもしたら、そっちの方が面倒と思ったからですかね。』

零「…。」

A『希望の答えをお伝えできたかしら？』

零「あぁ。」


なんと言う女だ。
先読みの技術に関しては彼女の方が上かもしれない。

★☆★
2018.05.24

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