Sono un gatto...10 ページ10
家に帰ってきてから、いや、あの子と別れてから学秀はすっかり元気が無くなってしまっていた。
Ｅ組とかＡ組とか、私にはよくわからない。
一緒に居たいなら居ればいい。
だって今は今しか無いのだから。
学秀には後悔してほしくないのだ。
でもいくら言っても学秀は分からないだろうね。
だから私は見守っていることを選ぶ。
「学秀…」とベッドに横になる学秀に近付く。
「今は少しそっとしといてくれないか」
と学秀は私に背を向けて布団に潜った。
私は学秀の背中に寄り添って目を閉じた。
大丈夫だ。
きっと彼女は学秀を嫌いなんかじゃない。
彼女からは優しい香りがした。
悪い子じゃないのはすぐに分かった。
きっと誰にでも平等で優しい筈だ。
もし学秀が彼女に嫌われているなら、私はすぐに分かるしあんな笑顔は見せないだろう。
学秀の心を溶かすのは私ではなくてあの子だ。
「Aさんは…」
学秀は小さな声で話す。
「いつもこんな僕にも優しく接してくれて、初めて会った時に見たあの笑顔が頭を離れないんだ」
私は学秀の話を黙って聞いた。
学秀は布団の端を抱き締めた。
「一目惚れしたあの時から、僕はAさんが大好きで…彼女を独占できたらどれだけ幸せか…」
学秀が幸せなら、後悔しないなら、私は学秀を止めないさ。
私だって学秀が好きだから。
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神楽 - 一度吾輩は猫である読んでみようかな…マロンが最後まで幸せでよかった 猫にしてはかなり長生きだと思う (2021年5月4日 17時) (
レス) id: c22e140557 (このIDを非表示/違反報告)
一匹狼 - あのね、一言イイかな？……………………………泣いたわ←ややこしい!!!あと間が長げェよ!!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: 0ae5f44b77 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 茉苗さん» 読んでくださりありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2017年3月29日 7時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
茉苗 - 感動しました！これからも頑張ってください(о´∀`о) (2017年3月28日 15時) (レス) id: 186b0916c8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 花怜さん» コメ返しが遅れてすみません！ 読んでくださりありがとうございました！ (2017年3月14日 10時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2016年11月26日 0時
