Sono un gatto...6 ページ6
ある日学秀は少し赤い顔で帰ってきた。
心配になって近付くと、学秀は私の頭を撫でた。
「ああ、マロン。ただいま」
と言われて「おかえり」と返す。
学秀は着替えると珍しくベッドに寝転んだ。
私も学秀の傍に行く。
学秀の隣に寝転ぶと、学秀は私をそっと撫でた。
「はぁ……」
と学秀は突然、私を撫でていた手を離すと枕に顔を押し付け、悶えだした。
一体どうしたと言うのだ、学秀。
最近君の様子はどこか可笑しいぞ。
溜め息を吐いたかと思えば、ニヤニヤと笑っているし。
そんな意を込めて、学秀の背中に乗っかる。
学秀は私を見ると私を抱き締めた。
「マロン…僕にもどうやら春が来たらしい」
と学秀はとろけた様な声で言うと、今度は私に顔を埋めた。
春？
春は毎年来ているではないか。
「彼女、逢坂Aって名前でな…。それはもうすごく可愛らしい子なんだ」
と学秀は言った。
ちらりと見えた学秀の顔がほんのり赤く見えた。
学秀はその子をどう思っているんだ？
まぁ見たところ好きなのだろうけれど、私に向ける愛情とは違う気がする。
すると学秀は突然動きを止めた。
「だけどな、彼女はＥ組なんだ。皆を引っ張る僕がＥ組に恋をするなんて……きっとこの恋は上手くいかない」
学秀は珍しく弱気だった。
学秀の目は心底悲しそうだった。
そっか。
学秀はその子の事が本当に好きなんだね。
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神楽 - 一度吾輩は猫である読んでみようかな…マロンが最後まで幸せでよかった 猫にしてはかなり長生きだと思う (2021年5月4日 17時) (
レス) id: c22e140557 (このIDを非表示/違反報告)
一匹狼 - あのね、一言イイかな？……………………………泣いたわ←ややこしい!!!あと間が長げェよ!!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: 0ae5f44b77 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 茉苗さん» 読んでくださりありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2017年3月29日 7時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
茉苗 - 感動しました！これからも頑張ってください(о´∀`о) (2017年3月28日 15時) (レス) id: 186b0916c8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 花怜さん» コメ返しが遅れてすみません！ 読んでくださりありがとうございました！ (2017年3月14日 10時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2016年11月26日 0時
