Sono un gatto***G.Asano**01 ページ20
拾ったことに特に意味は無かった。
ただ放っておけば確実に死んでしまうと思った。
それだけはやめさせたかった。
だから僕はあの猫を、マロンを拾った。
マロンは少しずつ僕と距離を縮め、いつの間にか僕とマロンは表裏一体とも言える仲になっていた。
マロンを飼うことは一応父さんに言ったが「私の仕事に支障がなければお好きに」と言われるだけだった。
まぁそれでも一応の許可は降りた。
僕はマロンを部屋で飼うことになった。
マロンを拾ってからは良いことがあった。
一番はAと付き合えることになった事だ。
そして今では婚約までしている。
Aが居るから乗り越えられた壁もあって、ずっとAと居たいと思った。
Aと同じくらいにマロンも大切だ。
それはAも同じで、最近歳のせいであまり動かなくなったマロンを常に心配している。
「マロン君、最近元気ないね…」
と自分のソファーの上で丸まるマロンに毛布をかけながらAは言う。
毛布をかけると僕の隣に来て、僕が肩を抱き寄せると無言で寄りかかってきた。
「……もう、歳だからね」
「…うん」
Aは小さく頷く。
僕はAの頭をそっと撫でた。
「マロン君にも結婚式見てほしいな…」
「ペットもいい式場を探そう。マロンには世話になったからね」
「ふふっ、人間がお世話になるなんて何だか変だね」
「そうだね」
と二人でクスクス笑い合った。
終わり
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神楽 - 一度吾輩は猫である読んでみようかな…マロンが最後まで幸せでよかった 猫にしてはかなり長生きだと思う (2021年5月4日 17時) (
レス) id: c22e140557 (このIDを非表示/違反報告)
一匹狼 - あのね、一言イイかな？……………………………泣いたわ←ややこしい!!!あと間が長げェよ!!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: 0ae5f44b77 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 茉苗さん» 読んでくださりありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2017年3月29日 7時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
茉苗 - 感動しました！これからも頑張ってください(о´∀`о) (2017年3月28日 15時) (レス) id: 186b0916c8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 花怜さん» コメ返しが遅れてすみません！ 読んでくださりありがとうございました！ (2017年3月14日 10時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2016年11月26日 0時
