Sono un gatto...18 ページ18
そんな日も今や懐かしいの一言に尽きる。
あれは何年前だったのだろうか。
「マロン！」
あぁ、学秀か？
すまないが、よく聞こえんのだ。
最近は耳が遠くなってしまってね。
目も大分見えなくなってきていてね。
最近は寝たきりだ。
私も歳かな。
「マロン、死ぬんじゃないぞ」
と学秀は不安そうに私の顔を覗き込む。
懐かしいね、学秀。
君は昔私にこうしたね。
だけど学秀。
私はもう無理みたいだ。
しかし思い残すことは何もないよ。
学秀と沢山遊べた。
Aと沢山一緒に眠れた。
学秀とAの結婚式も見れた。
そう。
あの日、学秀はAと交際出来るというだけのことで泣いていたのだ。
『Aさんと付き合えることになったよ』
とね。
嗚呼、私が言葉を話せたらAに言ってやりたいものだ。
それから二人は仲睦まじく、よく二人で居た。
一度も大きな喧嘩はない。
口喧嘩ならよくしているが、二人は楽しそうだから止めはしない。
それにしてもそのまま二人は一度もお互いを嫌うことなく結婚までしてしまった。
それは予想外だった。
それよりも予想外だったのは学秀とAの可愛らしい子供も見れた事だ。
その前には死ぬと思っていたのに。
あの子ももう小学生だ。
学秀とAに愛されて、優しい子に育った。
きっと学秀とAの子だ。
大丈夫だ。
何せ学秀は、私の自慢の友だからな。
「ニャー………」
"沢山の幸せをありがとう、学秀"
私は最期にそう言い残し、目を閉じた。
人間には私の言葉は通じない。
何故なら私は猫だから
*fin*
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神楽 - 一度吾輩は猫である読んでみようかな…マロンが最後まで幸せでよかった 猫にしてはかなり長生きだと思う (2021年5月4日 17時) (
レス) id: c22e140557 (このIDを非表示/違反報告)
一匹狼 - あのね、一言イイかな？……………………………泣いたわ←ややこしい!!!あと間が長げェよ!!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: 0ae5f44b77 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 茉苗さん» 読んでくださりありがとうございました！これからも頑張ります！！ (2017年3月29日 7時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
茉苗 - 感動しました！これからも頑張ってください(о´∀`о) (2017年3月28日 15時) (レス) id: 186b0916c8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 花怜さん» コメ返しが遅れてすみません！ 読んでくださりありがとうございました！ (2017年3月14日 10時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2016年11月26日 0時
