【小説版】皆の！！創作ダンガンロンパIV

5話 By riiu ページ6

絢香side

「…んえ……？」

三、四人の声が脳内に響き、仰向けになった状態から体を上げる。
起きた時に目に映った天井は、明らかに私の家のものではなかった。

「何ここ……」

確か、才囚学園の招待状を読んでる間に寝てたんだよね…
まさか、ここが才囚学園で寝てる間に来てたとか……？

「ないない、そんなアニメみたいなご都合展開…」
「……何を一人で呟いているんだ？」
「うわぁぁぁぁぁぁっ！？」

心の整理をしてた所、背後から肩を叩かれて思わず声を上げる。
振り向くと、藍色の髪をポニーテールにした女の子がいた。

「あ、驚かせてしまったな……混乱している中で悪いが、この場所に見覚えはあったりするか？」
「この場所…？」

改めてよく見ると、薄暗い雰囲気の体育館に同じ歳ぐらいであろう人達が数人いる。
ほんとにアニメみたいな展開だな、と思いながらも口を開いた。

「いえ、知らないですね…」
「そうか……」
「…ちょっと待って、持ち物は……！？」

女の子がなんか言ってるが気にせずポケットの中を探る。
しかし、どこで落としたのかスマホは入っていなかった。

「……うっそ…スマホがない…」
「さっきそう言っただろう…まあ、分かったとは思うが連絡手段は絶たれているな。」
「マジかぁ……」

連絡手段も大事だが、何よりも推しに会えない。待ち受けにしてたのに。辛い。
しばらくしてネガティブな考えになりかけてるのに気付き、その思いを振り切る。

「何がなんだか分かりませんが…情報収集はアニメの基本ですしね！手伝います！！」
「ああ、そうしてくれると助かる。任せたぞ」

女の子が他の人の所に行くのを見て、私もまだ寝てる人達を起こしに行った。

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