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翌日。
作業に没頭しすぎて我に返ったら朝の四時で、もういいやとそのまま作業を続行し徹夜したので死ぬほど頭が痛いし超眠い。
なんで今日月曜日なんだろ、とあくびを噛み殺しながらふらふらと学校までの道を歩く。はーーーーまじでねむ
「うわっ、」
ガッと足元でなにかに引っかかってて身体が傾く。倒れるな。体は一切動かないのに、脳はやけに冷静だった。
「Aっ！！」
背後でそんな声がして、腕が後ろに思い切り引っ張られた。え、と思わず声が出て。
前に転ぶはずだった私の体は、後ろに倒れていた。しかも痛くない。寝ぼけ眼だった私も流石に目が覚める。
ガシャンッッ！！
派手に何かが倒れる音にびくりと身を震わせる。取り敢えず立ち上がろうと目線を下げたら、
人が、私の下に、いる。
「えっ！？ごめんなさ、」
バッと後ろを振り向けば
「いっった......」
藤牧くんが、私の下敷きになっていた。
「な、なんで藤牧くんっ、いやごめん退きますほんとごめんなさいえっなんで」
慌てすぎて自分でも何言ってるか分からない。
飛び起きて彼が身を起こすのを手伝う。向こうに自転車が倒れているのが見えて、多分あれは彼のだろうと勘繰る。
「いや、俺普通にこの道通って学校行くんだけど、そしたら滝本さんがフラフラ歩いてて転けそうになってるから」
自転車から飛び降りて慌てて支えてくれたと、そういうことらしい。
「ほんっっとごめん...怪我ない？」
「いいよ、大したことないし。手ぇ擦ったけど」
「あ〜〜〜ごめんほんと、謝っても謝りきれない」
いいってと少し声を荒らげた藤牧くんに黙り込んだ。怒らせてしまっただろうか。
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作者名：てくの | 作成日時：2022年10月11日 18時
