夫は人気声優【斉藤壮馬】

___Story9. ページ10

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あーそっか、私たちの結婚は公表してないんだったなー。
今をときめく人気声優の斉藤壮馬。
おまけにイケメンでイケボ。

ファンの女の子はかなり若い。
夢見てる子は少なくないと思う。

SNS見てても、
「そーまさんは界人くんと結婚して欲しい。」
とか
「壮馬くんに熱愛報道なんて出たら、発狂しちゃう」
とか、そんなのばかり。

このタイミングで公表したら、確実に今の勢いがなくなる。
それは避けたい…。

ずっと女性関係の噂が出ないのも、江口くんやこーちゃんや界人くん、男性声優さんとばかり遊んでいるから。
そして、私もマネージャーという裏方の仕事だったから、付き合ってる時からバレなかった。
と言うか、付き合いたての時はそこまで名の知れた声優ではなかった壮馬。

月日を追うごとに、どんどん公表しづらくなったって言うのが正直な話。

…でも、年齢も年齢だしラジオでも結婚について聞かれることも多くなってきた。


『そろそろ苦しいよなぁ…。』


「何が苦しいの？」

『！？』

『帰ってたんだ。気づかなかった…。おかえり！』

壮「んっ…ただいま。」

お帰りのキスをすると、作り置きしといたご飯をあたためにキッチンへ行く。

壮「で、何が苦しいの？」

『今日のダメラジで結婚について聞かれてたでしょ？こういうの多くなってきたら、何かときつくなって来ない？』

壮「そうだねー生放送だったから、今日はちょっと焦ったかなぁ。 公表する？」

『今はダメ！！！』

壮「なんで？」

『今公表したら確実に壮馬の勢いがなくなるから。』

『あとね、1つ相談したいことがあるんだ。』


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『復職したいと思ってるの。』

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