___Story32. ページ34
【江口拓也side】
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Aが部屋を出ていった後、壮馬が深く溜息を着く。
江「そんな顔するぐらいなら、如月マネージャーに結婚相手言えばいいじゃん。」
壮「…そうですけど、仕事上で気使わせると思って。」
江「如月さんってさ、壮馬の事好きだよね。」
壮「……。」
江「それを知ってて言えないなら、その優しさは誰も幸せになれないよ。」
誰も傷つけないなんて無理な話。
でも1人は安心させてあげられる手段はいくらでもある。
それをしない壮馬に少し腹が立つ。
壮「…外、いってきます。」
「誰も幸せになれない。」この言葉を発した時、壮馬は俯き部屋を出ていった。
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【斉藤壮馬side】
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「如月さん、壮馬の事好きだよね。」
「誰も幸せになれない。」
拓也さんのさっきの言葉が刺さる。
如月さんに好意を寄せられていたことも、今のままでは誰も幸せになれないことも自覚していたから。
夜風に当たろうと思い、ホテルの外に行くと出入口の横に置いてあるベンチにAが座っていた。
姿を見るだけでとても愛おしくなる。
壮「A。」
『壮馬…。』
俺の顔を見て、少し目が潤むA。
隣に座り、彼女の手の上に自分の手を置く。
「拓也さんとずっと一緒にいるから…」
なにこれ。こんなの嫌味じゃん。
それに言い返してくるA。
怒ってその場から立ち去ろうとするのを阻止するべく、腕を掴んで抱き寄せる。
『…っ…他の女の人に触った手で触らないで!!』
俺の体を押し退けてその場から離れたA。
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「きっついなぁ…。」
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最愛の人に拒絶されるのってこんなに辛いんだ。
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ひかり 。(プロフ) - みみたさん» 私も初めて妄想を具現化させたのですが、楽しく読んでいただけたなら嬉しいです!! (2020年8月6日 23時) (レス) id: b314579e1a (このIDを非表示/違反報告)
みみた - 声優さんの妄想話は初めてでしたが、面白かったです。 (2020年8月6日 23時) (レス) id: d4b8067466 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり 。(プロフ) - みーこさん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです(´TωT`) ネタ出来てきたので、近いうちに更新しますのでお楽しみに!! (2020年8月5日 20時) (レス) id: b314579e1a (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 完結おめでとうごさいます!とっても面白かったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年8月5日 20時) (レス) id: 8b315f13e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずりは | 作成日時:2020年7月31日 9時