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その声に八百万がドアを開けると、拳藤を先頭としたB組女子たちが立っていた。
彼女は袋を持っていて、こちらに差し出してくる。何だろ何だろ、と気になった芦戸はAと顔を見合わせ、そして立ち上がった。
「さっきはありがとね、これお礼」
「お礼？」
「なになにー？」
『お菓子！！』
「持ってきたお菓子の詰め合わせで悪いんだけどさ」
『ううん全然！うっわぁ嬉しい』
中に入っていたのは、個包装のクッキーやチョコレートなど。Aの後ろから覗き込むお茶子達も嬉しそうな声をあげて、拳藤はそれを見てにっこりと笑った。
「でも何の…あ、もしかして峰田さんの件ですか！？それならばそんな物は必要ありませんわ！むしろウチの峰田さんが大変なご迷惑をかけるところだったんですもの……」
『…母？』
「そんな気にすんなよ。結果的に大丈夫だったし」
「それに教えてくれたからこそ未然に防げたしね」
そう言うのは柳。何だか、別に悪口とかではなくて幽霊のような少女だ。
そして、進んで出てくるのは塩崎。頭から髪の毛から生えているツルが特徴である。
「これは私たちの感謝の気持ちです。ここに来られなかった取蔭さん、小森さん、角取さんも直接お礼が言いたかったと申しておりました。ですが、ブラド先生から今日の訓練の注意点があると呼び出されてしまいまして…」
「だからさ、これもらってよ。ほんの気持ち」
こういう所で遠慮するタイプが八百万で、その好意を受け取ってありがたくもらうのが芦戸だ。
「あ、芦戸さん…！？」
「まーまーヤオモモ。せっかく持ってきてくれたんだし」
「そうよ、八百万ちゃん。気持ちを無下にするのは良くないわ」
「でも、私たちは当たり前のことをしただけですし…」
躊躇う八百万に、それを見て悩む葉隠。彼女は何かを思いついて、「あ！」と声を上げた。
「それじゃ、みんなで食べようよ！」
『天才！！』
「女子会しよー女子会！せっかくだし」
「さんせー！こういう機会もなかなかないしね」
葉隠の天才的な発明に、皆歓喜の声をあげる。普段はヒーローかという頃もあってなかなかまとまった時間が取れないのだ。
ちょうどいい、林間合宿だし。みんな集まってるし、お菓子もあるし！！
「え、ほんとにいいの？」
「もちろん！それに、男子たちも男子で集まってるみたいだし」
「ん」
「じゃ、やっちゃう？女子会」
『やっちゃうー！！！』
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
