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「さあ！昨日言ったね！！“世話焼くのは今日だけ“って！」
「己で食うメシくらい己で作れ！カレー！！」
「「『イエッサー……』」」
空がオレンジ色に染まってきた頃、ようやく夕食である。
個性を伸ばすための訓練は一人一人違うもので、一人一人がちゃんと死なない程度に組まれていた。
そう、死なない程度。本当にきついのだ。しかも恐ろしいのがまだ1回目。生きて帰れるのかこの合宿。
A組B組生徒は皆例外なく生気がなくて、それをラグドールは楽しそうに目に涙を浮かべて笑う。
「全員全身ブッチブチ！だからって雑な猫まんまは作っちゃダメね！！」
「はっ、確かに…災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環！さすが雄英、無駄がない！世界1うまいカレーを作ろう、皆！！」
「「『おおー……』」」
そんな飯田の言葉に、もぞもぞと動き出すA組。自分たちで作らないと夜ご飯は食べれないのだから、気合を入れ直して、Aも立ち上がった。
＿＿＿＿
「轟、こっちにも火ちょうだい！」
「爆豪、爆発で火つけれない？」
「つけれるわクソが！」
「ええ…」
「皆さん！人の手を煩わせてばかりでは火のおこし方も学べませんわよ！」
「ええ…」
『木擦り合わせたら出るんだっけ？』
「いや出ねえだろ」
「いや、いいよ」
一旦着替えて、ラフな服装に着替えて、それからカレー作りにとりかかるA組一同。
現在は火起こし中で、大活躍しているのは轟である。ほら、彼の左手火出せるから。
「じゃあうちら野菜切っとく？」
『そうだね、ここ混んでるし』
かといって皆が皆火おこししているわけにもいかないので、耳郎とAはその場を離れていった。
＿＿＿＿＿＿
まあそんなこんなでカレーが完成して。皆凄まじい勢いで口に入れている。
お店に出すにはまだまだかもしれないけれど、クラスメイトたちと一緒に食べているからかすごく美味しく感じるのだ。
『うっわあうっま心に沁みる……』
「この状況も相まって美味しいんだよな！！」
「うまい！うまい！」
「声ちょっと似てんのやめて」
あちらこちらで笑いが起きて、“美味しいね“という声が上がっていて。
Aが笑いを溢した時、緑谷がカレーをよそった皿を持って立ち上がった。
どこいくんだろう、と首を傾げたけれど、深く追及はせずにAはカレーをまた一口頬張ったのだった。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
