雄英が大好きだから ページ32
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神奈川県、神野区。
「ここが、神野区…」
「人多いな」
『夜だけどね、神野だし』
「この町のどこかに奴ら潜んでんのか！さあどこだ八百万！！」
「お待ちください！！」
10時を過ぎた夜といえど、ここの近くには著名な繁華街や公園、遊園地や観光地が存在するため人通りは多い。
現に今Aたちがいる大通りにも、雄英近くの昼と変わらないくらいの人で溢れていた。
「ここからは、用心に用心を重ねませんと！私たちヴィランに顔を知られているんですのよ、いきなり襲われる可能性も考慮に入れませんと…」
「わかった！うんっ、隠密だ」
「…余計に目立ってんぞ、緑谷」
「しかし、このままでは偵察もままならんな」
「じゃあどうすんだよ…」
「そこで私、提案がありましてよ！」
八百万が指さしたのは、“激安の王道“ドンキ・オオテ。
『あ、知ってるあれ！まだ行ったことないんだよね』
「…今まで一度も？ガチで？」
「私もまだ一度も…ではなくて、とっ、とりあえず入りましょう！」
＿＿＿＿＿
彼女が提案したのは“変装“。ありきたりだけど、全国にわたって顔が知られている自分達にとってはうってつけの身を隠す方法だ。
緑谷はどこかのヤンキー…というかチンピラに。
轟はとてつもなく目立つ紅白の頭をウィッグで隠して、
八百万と氷室は上品めなドレスにサングラスをつける。
上鳴はベルトにオールマイトのような耳…ヒーローの出立ちで、
飯田は……何？
「夜の繁華街、子供がうろつくと目立ちますものねっ！」
「八百万、“創造“で創ればタダだったんじゃねえか？」
「そそそ…それはルール違反ですわ！私の個性で好き勝手に創り出してしまうと流通が…そ、そう！国民の1人として、うん！回さねばなりませんもの！経済を！！」
「…ドンキ入りたかったんだな、このピュアセレブ」
そう一生懸命に説明している八百万を見てそう言った切島は、“やばい！！“と同じように隣で騒いでいるピュアセレブ2号に視線を移す。
手に持つ変わった色のグロス。さっき変装のついでに、と買っていた。
『紫いいじゃんやばい、めっちゃ安かったし今度違うの買お』
「……おう、」
楽しそうで何よりです。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
