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Aが拳を握って俯いた時、ガチャリとドアノブを回す音がした。
外から回されている音。誰か来る。
「相澤先生が戻ってきたんじゃ…」
「ちょうどいい、直談判します」
前に出た切島と、彼を止めるために前に出たAは揃ってブラドキングに止められる。
「違う！」
一気に教室に入り込んだのは、蒼色の炎。
「みんな、下がれ！」
「ああ…あいつ！さっきやられてたヴィラン！」
ふらりと入ってきたそのヴィランは、個性が“操血“であるブラドキングによって壁に押し付けられる。
彼の咄嗟の守りによって、生徒たちは皆無事だ。
「こんなところにまで、考えなしのガン攻めか。随分ナメてくれる」
「そりゃあナメるだろ。…思った通りの言動だ。後手に回った時点で、お前ら負けてんだよ」
壁に押し付けられているヴィランは強気な態度でそう発する。
「ヒーロー育成の最高峰・雄英と平和の象徴オールマイト。ヒーロー社会において最も信頼の高い2つが集まった。
ここで信頼の揺らぐような案件が重なれば、その揺らぎは社会全体に蔓延すると思わないか？
何度も襲撃を許すずさんな管理体制。挙句に生徒を犯罪集団に奪われる弱さ」
「てめえ、まさか爆豪を！」
「拉致する気か！」
「ざけんじゃねえ！！」
「見てろ、ごくごく少数の俺たちがお前らを追い詰めてくんだ」
殴りかかったブラドキング…を蹴り飛ばしたのは相澤。
「「相澤先生！！」」
「こいつは煽るだけで情報出さねえよ。」
「抹消ヒーロー相澤先生…！」
「それに見ろ、偽物だ。さっきも来た」
そこに残ったのは泥だけ。
「イレイザー、お前何してた？」
「悪い、戦闘許可を出しに行ったつもりが洸太君を保護してた。預かっててくれ、俺は戦線に出る。
ブラドは引き続き個々の護衛を頼む」
「待てイレイザー。まだどれだけ攻めて来るかもわからん」
「ブラド1人で大丈夫だ。この偽物を見ろ。2回ともこれ1体だ。強気な攻めは、プロである俺らの意識をここに縛るためだと見た。人員が足りない中で案じられた策だ、こりゃ」
「ヴィランが少ねえなら尚更俺も！」
「ええ、数に勝るものなしです！」
「駄目だ！プロを足止めする以上、狙いは生徒。爆豪がその1人ってだけで、他にも狙ってるかもしれん。情報量じゃ、以前圧倒的に負けてんだ」
俺たちの勝利条件は、全員無事でいること。
それだけ言って、彼は駆けて行った。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
