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「でもやっぱり今キュンキュンしたいよぉ〜！！ちょびっとだけでもいいから！」
『地獄を耐えるためだよね、とりま目の前のキュンキュン』
補習組の切実な表情に動かされたのか、お茶子が「手っ取り早くキュンキュンする方法」として“理想のタイプを話す“ことを挙げた。
私はさっき話したから三奈だけねー、と言ってAは聴く側に徹するようだ。
「んーとね…まず強そう！でもね、たまに子供っぽい一面のある人がいいな。やんちゃな感じで、それでいてずっとそばにいてくれるの！」
『なるほど』
10秒ほど考えて。
「それってダークシャドウちゃんみたいね」
「…それだ！！」
どこか思いつくけど名前は出てこない。A組女子たちが考えていた答えを言い当てたのは梅雨ちゃんだった。
それが言いたかったけれどすぐに出てこなかった。皆納得したように声をあげて、B組の女子たちは「それって個性だよね？」とキョトンとしている。
「そうだよ！そうだけど！人じゃないじゃん！」
「あらでも、ダークシャドウは強いわよ。今日、お昼ご飯によんでくるときに常闇ちゃんが練習してる洞窟覗いたんだけど、暗闇だとダークシャドウちゃん、とっても勇ましいの。常闇ちゃんもすっごく苦労してたわ」
「でも明るい時は可愛いよね！“アイヨ！“とか返事するんだよ」
お茶子はそのダークシャドウを思い起こして、ほんわりとした表情を見せる。
そして、梅雨ちゃんは期末の演習試験でペアを組んだ常闇とダークシャドウの可愛いところを語り始めた。
常闇が「なんたる“個性“」と対戦相手の個性を称したら、「俺もダヨ」と拗ねていたというのだ。
『え〜可愛い！』
「かわい」
「ん」
「子供っぽい一面！」
女子からは可愛い！！という声が次々に上がっていて、「いいじゃんダークシャドウ」と拳藤がいう。
「で、個性だから常に一緒」
「いや！常に一緒なのは常闇じゃん！」
「じゃあダークシャドウって“個性“を持ってる常闇くんがタイプってことで！」
「ってことで！じゃないよ！！」
『いいじゃん三奈〜！！常闇ねえ、』
「もう！！」
鼻息荒く意気込んだ芦戸は、「意地でもキュンキュンしてやる！！」と意気込んで。
「じゃあ、現役ヒーローの中でもし結婚するなら誰！？」
「ええ〜！？」
その場にいる誰もが楽しそうで、笑っていて。
結局補習までの時間をそこですごし、かけがえのない林間学校での思い出を作ったのだった。
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
