キュンキュン、ドキドキ ページ18
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「うううっ、このままじゃキュンキュンできずに補習に行かなきゃいけないよっ！！」
『あー…補習かぁ…』
芦戸のその言葉に、Aは暗い表情を見せる。やだなあ補習。
“学校よりもきつい“という言葉に、余計気分が重くなった。
そんな雰囲気を打ち破るように明るい声をあげたのは葉隠。
「それじゃ、逆で考えてみるのは！？私たちが男子で、男子がもし女の子だったら彼女にするなら誰！みたいな」
「目線を変えるのね」
う〜ん。脳裏に浮かぶのは“女の子になった男子“よりも、“女装した男子たち“に近い。
なんか違うのだ。
「そもそもキュンキュンする？彼女選ぶ目線って…」
「えへ、それもそうか！」
「…でも、一佳が男ならモテそう」
「…え、私？」
柳が少し離れたところに座っていた拳藤を見て口を開いて。もうすっかり顔や耳の熱が引いたAもそれに賛同して声を出す。
『あー、それ私も思ってた！かっこいいよね』
「そう、B組で1番かっこいいのは一佳だよ」
「確かに。拳藤さんの一言でクラスがビシッと纏まりますしね。誰にも公平で、厳しくそれでいて温かい…なかなかできることじゃありません」
「そういえば…職業体験の時、さりげなくフォローしてくださいましたわ。拳藤さんがご一緒でなかったら、もっと落ち込んでいたかも」
賞賛の声を浴びせられまくる拳藤はどこか照れたように“やめて“と言って笑う。
ただそれでもその声は止むことなく、他の女子たちもノってくる。
「頼りがいがあるのはわかる気がするわ。さっき、峰田ちゃんを吹っ飛ばした時とか」
「わかる！」
「チカンなんかにもバシーっと言ってくれそう！彼氏だったら、“俺の彼女に何してんだよ？“とか言っちゃってー！！」
『え〜！！むりそれは好きすぎる！！』
キュンキュン度がすごい。
漫画の中で読んだ理想の王子様のようで、心臓がキュッとして黄色い声を上げるしかなかった。
「…って！女子同士でキュンキュンしても！！」
「いや勝手にキュンキュンされても」
「やっぱさ、恋愛目線で見てるからしっくりこないんだよ。
「サイドキックねえ」
「もしくは、一日入れ替わるなら？とか！」
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
