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ピタリ、とこれまた綺麗に止まったAの顔と動き。
わかりやすすぎんだろ、とAを見た耳郎は同じくAをガン見していた芦戸と目があって、ニヤリと笑い合った。
「ああ、あのエンデヴァーの」
A組生徒からしたら轟はクラスメイトだけれど、あまり交流したことのないB組からしたらあまり彼を知らないのは当然のことで。
拳藤は“エンデヴァーの息子“として認識しているようだ。人によって“髪の毛が半分半分の子“だとか“氷使う子“だとか“食堂でいつも蕎麦を食べている子“だとか、色々異なると思う。
「…ないな」
「うん、息子の彼女に厳しそう…」
拳藤の言葉にげっそりしたA組女子たちに対して、塩崎は閉じていた目を開いて話し始めた。
「ああいう気性の激しい方こそ、心が傷ついているかもしれません。そんな傷を癒して差し上げたい…」
「茨、まさかのエンデヴァー！？」
「すべての生き物は、皆愛される資格を持つのです。癒して差し上げたいだけで、決して恋ではありませんし、タイプでもありませんので悪しからず…」
「びっくりさせんな」
「ん」
同級生、しかもナンバーツーヒーローとの不倫！？と少しびっくりした一同はその言葉に胸を撫で下ろした。
「でもさぁ、エンデヴァーはどんな女の子ならいいんだろうねー？」
「自分のファン…とか？」
「A、ヒーローだったら誰が好き？」
『…んえ、私？』
なんで？と首を傾げるAに、いいから！と急かす芦戸。Aは少し考えて、“ちょっと前だけど“と前置きして話し始めた。
『…オールマイトと、ナイトアイのコンビがずっとずっと大好き』
「う、う〜んそっかぁ…」
「でも家柄的には問題ないよね！！Aちゃんのとこ！」
『…もう、無理矢理くっつけようとしてるでしょ』
そう言って恥ずかしさを隠すように口にお菓子を放り込んだAに、どうでしょう〜と笑って答える葉隠。
そういえば、と言って拳藤はAの方に顔を向けた。
「お父さん氷室湊ってほんと？結構噂になってるけど」
「ほんとほんと！」
「なんで葉隠ちゃんが答えるのよ」
「えへ、私氷室湊大好きなの」
『そう、今度お泊まりとかできたらいいね』
したいしたい！と声をあげる数名の女子たち。しかしこれでは恋バナからどんどん離れていくのでは、と塩崎が言って、半ば強引に戻されることになった。
「じゃあ次は…飯田は？」
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なんなん(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます＞＜！！！ (2021年9月12日 22時) (
レス) id: dff1beac48 (このIDを非表示/違反報告)
野菜 - 主人公の段々強くなって行く姿が良い！！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 0ac70a73d6 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！励みになります◎ (2021年9月9日 23時) (レス) id: 03513d5678 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 1、2、3と読ませて頂きました！お話がいい感じに原作に沿っていてめちゃくちゃ好きです…！！お話の更新毎回楽しみにしてます！ (2021年9月9日 16時) (レス) id: 113c0ba69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年9月9日 16時
