蒼玉の幸福論【伏黒恵】

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虎杖side






釘「アタシ、お腹減ると機嫌悪いの知ってた？」




　
虎「(不機嫌じゃない時あんのか)」








釘「ていうかA、大丈夫なの？」


虎「あぁ、コイツ、体力ないんだよ。

疲れてすぐ眠っちゃう」









仙台の学校でも大体お昼を過ぎるとすぐに寝ていた


それも毎日


何でかは、分かんない










釘「ふーん、あ」





五「お疲れサマンサー、子どもは送り届けたよ！

A起きてーー！いつまで寝てんの！」





『……うるさい』




五「はい！Aも起きたことだし、今度こそメシ行こうか」












昼間のことで少し警戒気味になるも


各々の欲求を口に出す









虎「ビフテキ！」

釘「シースー！」


五「まっかせなさーい！2人は？」




『私はなんでも』



伏「……」



『？』


五「ん？…じゃ、行こっか」


伏「！」










何も言わない伏黒を置いて、食事をするため大通りに出る道を辿る











釘「あ、今日一番の収穫忘れてた。

アンタ、アタシの荷物とってきてよ」



虎「は？なんで俺が。貸し借りなしっつったろ」







釘「私の呪力で勝てたのよ。文句ある？」



虎「俺の実力知らねぇだろ」




釘「ゲテモノ喰い、馬鹿力」


虎「だけじゃねぇよ！

なぁ？伏黒！……あれ？どったの？伏黒」







伏「別に」





五「出番がなくて拗ねてんの」




釘「プップー子どもー」


伏「っ」

『ふっ』






伏「笑うなよ…」


『ごめんね、でもかわいくて』


虎「ハハッ」











この時は幸せだったのかもしれない

あの事件が起こる、その時までは＿＿＿＿＿














記録＿＿2018年7月

西東京市

英集少年院

同、運動場上空

特級仮想怨霊(名称未定)

その呪胎を非術師数名の目視で確認。


緊急事態のため

高専一年生4名が派遣され



内1名 死亡＿＿＿＿＿＿＿

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