【銀魂】沖田家の長女は変装をして真選組の女中になっているようです。 (ページ8)

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銀さんの遠巻きな肯定の言葉につい笑みが零れた。

断られたら宿に泊まるつもりだったから有難い。お礼にご飯でも作ろう。

「じゃあ、僕買い出し行ってきます」

「あ、私も行くよ」

「え？でも…」

「良いの良いの。今日はお礼にご飯作らせて？」

新八くんは少し困ったような顔をした後、直ぐ了承してくれた。

「A！私肉が食べたいアル！」

神楽ちゃんがキラキラと輝く瞳を私に向ける。

「お肉？」

「ちょ、神楽ちゃん！」

…給料はまだだけど、お金はあるし…いっか。

「うん、良いよ。焼肉にしようか？」

「キャッホーイ！焼肉アルぅー！！」

「ナイスだ神楽！」

「えぇ！？えっと、あの……すみません…」

「ふふ…さ、行こっか」

なんか、家族みたいで楽しいなー…

「私ご飯の準備しとくアル！」

おぉ！偉いぞ神楽ちゃん！

「ついでに俺のいちご牛乳、」
「それは自分で買え」

バッサリ切り捨てればショボンとする銀さん。

子供じゃないんだから。

「じゃ、行ってきます。新八くん、行こ」

「あ、はい！」

家を出れば、先ほどよりも陽が沈んでいた。

「すみませんAさん」

「私は”ごめん”より”ありがとう”の方が良いかな」

そう言ってニヤリと笑うと、新八くんは少し目を見開いたが、直ぐにふわりと笑った。

「ありがとうございます」

「ふふ、どういたしまして」

そのままわしゃわしゃと髪を撫でれば、新八は照れ臭そうに笑った。

「総悟もこんだけ素直だったらなー」

「沖田さんもAさんの前では十分素直だと思いますけどね…」

「あー…そこら辺は真選組に入ってから痛感したわ」

武州に居た時の方が素直で可愛かったよ。

「…正直沖田さんって、シスコンですよね」

「…あー…うん」

私には普通だと思うけど、ミツバにはベッタリだったよなぁ。

「でも新八くんも十分シスコンだと思うけど」

「え…？そうですかね」

「うん。自覚無し？」

…そんな感じでいろいろ話していれば、いつの間にか大江戸スーパーに到着していた。

「あ、お肉セールしてますよ」

「わ、ホントだ。一杯買える～」

そしてグルグルとスーパー内を回っている内にカゴは肉や野菜で一杯になっていた。

お会計を済ませるとお財布がかなり寂しくなったのは言うまでもない。