【銀魂】沖田家の長女は変装をして真選組の女中になっているようです。

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結局、予想以上に粘ってきた山崎さんに、私が折れて。

淡い水色で朝顔が描(えが)かれている、可愛らしい着物をプレゼントされてしまった。

…まぁ、可愛いし良いや。





「ありがとうございます。大切にしますね」





「いいえ。普段本当にお世話になってますし、これくらい普通ですよ」





にこりと爽やかな笑みを浮かべる山崎さん。

地味じゃなかったら、さぞモテただろうに…





「…だから、声に出てます」





「えっ！？ご、ごめんなさいっ！」





慌てて口を抑えるも、時既に遅し。

「俺はどうせ…」とか何とかブツブツ呟き始めてしまった。





「山崎さんは今のままで良いですよ！素敵です！」





「…本当、ですか…？」





「ひっ、は、はい！本当です！」





あまりに負のオーラを背負ってる物だから、つい小さく悲鳴を上げてしまった。

でも山崎さんには聞こえていなかったらしい。

良かった…





「…ありがとうございます」





少しぎこちないけど、ふわりと笑ってくれた山崎さんに、安堵の溜息を吐く。





「地味でこその山崎さんですよねッ」





「…………」





すると山崎さんはまた黙ってしまった。

あれ、私、変な事言った…？





「あのぉ……山崎さ、」
「どうせ俺は地味なんだァァァァッ！！」





「あっ…」





そう叫んだ山崎さんは、雄叫びを上げながら走り去ってしまった。

…帰り道、どうしようかなー…

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