【銀魂】沖田家の長女は変装をして真選組の女中になっているようです。

＃１１ ページ11

「…あ」





「ん？どうした？」





買い物の帰りに買ったケーキを冷蔵庫から出す。

途端に銀さんの目が輝いた。





「ッ、それケーキだな！？」





流石甘党。目ざといな。





「ぴんぽーん」





「「うおおぉぉぉぉッ！！！」」





わ、息ぴったり。





「更に〜、今回はホールでーす」





「よっしゃァ！じゃあ俺のヤツにいちご２つ乗せてくれ！」





「あっ、ずるいアルよ銀ちゃん！」





「ダメ。皆平等」





そう言えば２人共すごく不服そうに頬を膨らませた。

…ていうか新八くん帰っちゃったけど、明日でも良いよね。





「むー…しょうがないアルな。我慢してやるアル」





「うん。エラいエラい」





くしゃりと頭を撫でれば気持ち良さそうに目を閉じる神楽ちゃん。

…なんか、妹が出来たみたい。

妹…居た、けど。





「やっぱ年下の扱い慣れてんなァ」





「そりゃまぁ手のかかる弟が居ますから」





そう言えば「違いねェ」と笑う銀さん。

…なんか、銀さんの笑顔好きだな。

いや別に恋愛感情とかでは無いけれど。

……良し、ケーキケーキ。


………
……
…


やっぱり食後のデザートでも戦争になった。

新八くんの分を死守するのに必死で私は全く食べれなかった。

買ってきた人を置いて全部食べるってどういう事だ。





「神楽ちゃん、お風呂入ってきな」





「ん、分かったアル」





素直に着替えを持ってお風呂場に向かう神楽ちゃん。






「ねぇA、一緒にお風呂入りたいアル」





「え？お風呂？別に良いけど…」





まだ片付け残ってるんだよねー…

まぁ後で良いか。





「うん。じゃあ入ろうか」





「やったネ！Aはボンキュッボンアルか！？」





「えっ！？そ、そんな事無いから！」





全くどこで覚えてきたのそんな言葉！

…銀さんか。

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