【銀魂】沖田家の長女は変装をして真選組の女中になっているようです。

＃１ ページ1

「ふぁぁ…」





眠い…昨日…じゃなくて今日３時就寝だよ。

眠いよ。

シパシパする目を強引にこじ開け鏡の前に座り、櫛を自身の栗色の髪に通す。





「いッててててッ」





何コレ凄い絡まってるんだけど。

凄い痛いんだけど。

…そんな良くある痛みに耐えながら梳かし終え、黒髪のウィッグを被る。

これももう癖みたいになってきたなぁ…





「…ふぁぁぁ…」





あ、顔洗わなきゃ。

…ということで、廊下に出てみると人っ子一人居ない。

まぁ６時だし。起きてるのはトシくらいかなぁ。

洗面所で顔を洗い、自室に戻り化粧を施す。





「…よし、完了」





時刻は７時。

再度廊下に出れば、ちらほらと隊士達が居る。





「あ」





「あ？…なんだ苗字か。早いな」





「いえ。副長こそ相変わらずお早いですね」





一言二言会話をするも、直ぐに沈黙。

…沈黙が痛いよ。





「で、では私はこれで…」




よく言った私！





「お、おう…」





そして何処かぎこちないまま別れた。





「ようメス豚。今日も相変わらずブスだねィ」





…来ました一番の問題児。

この子人の事ブスって言うんだよ！ヒドくない！？





「…沖田隊長も相変わらずですね」





ほんの少し嫌味を込めてそう言えば。





「え？寝起きの俺もいつも通りカッコいいって？ヤダねィ褒めても何も出ねェぜィ」





無表情＋棒読みのその言葉。

誰もんな事言ってねーだろうがァァァ！！

ぶっ殺したろか！？





「…えぇそうですね沖田隊長は今日も麗しゅうございます」





荒ぶりに荒ぶる私の心を無理矢理押し込め、私も無表情＋棒読みでそう言う。





「つーか早く食堂行けよ貧乳ブス」





このクソガキィィィィィ！！





「言われなくても行ってきますッ！」





総悟をキッと睨み付け横をズンズンと歩いて行く。

後ろで総悟が「うっわ地面が割れるぜィ」とか何とか言っていたような気がしなくもない。

＃２→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す