検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,469 hit

…4 ページ5

__中学1年生の秋。
ある日のことだった。



「きゃっ…」



私は先生から頼まれた、重い荷物を運んでいると、体制を崩し転んでしまった。すると、荷物がバラバラに落ちてしまった。



「や、ヤバい…」



私は急いで荷物を広い集めていると、拾おうとした物がひょいっと取られた。



「植村さん大丈夫?」



「加島くん…」



これが私と加島くんが初めて喋った日だった。
彼と私は同じクラスだったが、あまり喋らなかった。



「うわ、大変だね。俺手伝うよ」



「あ、ありがと…」



私と加島くんは急いで集めた。



「加島くん、拾うの手伝ってくれてありがとう!じゃ…」



拾い終えると、荷物を持ち御礼を行ってここから立ち去ろうとすると、重くてよろけてしまう。



「危ない!」



倒れそうになると何故か倒れなかった。
加島くんが私を支えてくれていた。



「無理しちゃ駄目だよ…一回俺にも持たせて?」



そう言われて、私は一回加島くんに荷物を持たせた。



「うわ、何これ重っ!!」



持ち上げた後に床に置いた。
そりゃあ、重いよ…
てか、なんでこんなに本とかあるの〜!?



「これを誰から何処まで運べって?」



「後藤先生から資料室までって…」



「資料室!?しかも後藤から…」



私の学校の資料室は3階にある。今は1階だから3階まで持っていくのは大変だ。
あと、後藤先生と言うのはこの学校で、とにかく面倒くさい先生だ。



「う、うん…」



「じゃあ、俺手伝うよ」



「え、でも…」



「女子一人でこんな重い荷物を3階まで運ばせる訳にはいかないよ。だからさ、ね?」



そう言うと、半分より多めの荷物を持った。



「え、そんなに多く持たなくてもいいよ…!」



「だーめ、力仕事は男の仕事だから。甘えてて!」



そう言われると返す言葉がなく、御言葉に甘えて加島くんには、私より多く荷物を持ってもらった。

…5→←…3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:名前変換オリジナル , 卒業 , 恋愛 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2020年3月6日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。