卒業と共に君と涙する。 (ページ15)

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「え、鈴木あんた…」

私がわたあめを食べ終わった頃、夏帆ちゃんは指をぷるぷる震わせて、鈴木くんを指差す。

「なんでそんなに食べ物持ってるわけ！？」

確かに夏帆ちゃんに言う通りで、鈴木くんはたこ焼きやフランクフルト、かき氷などたくさんの物を持っていた。

「いや、俺の爺ちゃんの知り合いの人がタダでくれたんだよ。これみんなで取り合えず喰おうぜ」

「新、お前良いことするじゃねぇか！」

「いや、俺は元々良いことをしてるぞ」

鈴木くんと加島くんが仲良すぎて面白いことをしていて、笑ってしまう私と夏帆ちゃん。

「ここら辺にしようぜ」

そこは景色が凄く綺麗な場所だった。ちょうどそこには誰もいなかった。

「人いないね…」

「でも、誰もいない方が場所取れるし良いじゃん！さ、食べよ！」

どうやら、夏帆ちゃんは早く食べ物を食べたいみたいだ…

「うわ、これおいしっ！」

みんなで次々と食べ物を食べていく。
たこ焼きだったりポテトだったりとかたくさんのものを食べた。

「でね、田中がこう『俺は神になるぞぉ』みたいに言っててさ…」

「加島くん、田中くんの真似上手すぎ…」

食べ終わると、その場で学校で会ったことを喋って笑ったりしていた。

　