立派になるために (ページ44)

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対話による解決ページ44

カトレア様がエミリコたちとあったときぐらいから黙っていた。
何か気になることがあるのかもしれない。
ショーンとジョン様に先にいってもらい話を聞くことにした。

「どうかしたのですか？カトレア様」
僕がそう聞いた瞬間、急にカトレア様があやまってくる。

「今まですまなかったねレア」
「ええっ！何故でしょうか？」
僕は驚いた。カトレア様が謝る必要なんてないのに……

「カトレアは正直顔と自分は同じものであり、レアの手柄もカトレアのものだと思っていたのさ……だがジョンの顔への対応やエミリコ達を見て顔にも個性や考えがあることを知ったのさ！これからはもっとレアのことを見ることにするよ！」

僕はそう言って貰えて嬉しくなっていた。
顔としてだけでなく僕個人としても見てくれるというカトレア様の慈悲深さ思わず涙が出そうになる。
だがここはぐっと堪えた。泣くのはお披露目が終わったあとだ。

「はい！カトレア様これからもよろしくお願いします！あとカトレア様バケツを持ってきました。これで派手にお披露目ができるはずです」
「さすがカトレアの……いや、レアだ！素晴らしいよ」
僕らはすす取りの間がある小屋に急いだ。

すす取りの間ですすを取る前のことだ。

「そういえばレア。今のうちにバケツにすすを貯めておいてくれるかい？」
そう言われてカトレア様のすすをバケツの中にいれる。

そのあとに僕らはすす取りの間にはいった。
すす取りが終わった僕らは地図を見てゴールを確認する。

ゴールへ一番近道の場所へ行くと喧嘩をしているような騒がしい声が聞こえてくる。誰がいるんだろうか。

「ショーンお前はこっちに来たいわけだ。這いつくばって懇願しろ。そしたら手伝ってやる」

リッキーが上から目線で言っているような声が聞こえてくる。……こんな時にも喧嘩しているのか。

「カトレア様。いかがいたしましょうか？」
このまま行くべきか僕はわからなかったので、僕はカトレア様に意見を聞くことにした。

「さっきも言った通りだよレア！カトレアはレアを個人として見てみたいのさ。だから今回はレアが決めてくれて構わないよ。カトレアはそれに合わせるさ」

僕の意見を聞いてくれるというカトレア様に感謝しながら考えることにした。

とはいえ自分の一存でカトレア様の行く先を決めるなんて恐れ多いがカトレア様に任された以上は仕方ない。

僕はリッキー達と話に行った。