また会えるよね ページ43
「解決したかもしれない……ちょっとこれを見てくれ」
ショーンが見せてくれたのはすすで汚れた地図だった。
一部分だけすすがよけているところがある。
「ここに行ってみようぜ！ ショーン」
「いやでもこの地図他の情報が分からなくなっちゃいましたね」
ショーンが困っているとラムが地図を差し出した
「地図の情報はあたまにはいっているからショーンにあげるって」
ラムはショーンよりも、計算がはやそうだ。
エミリコもラムもショーンもみんなすごい！
ケイト様への道は険しいらしく下の迷路を行かなければならないようだ。
「ジョン様がうろうろするから面倒なことになったじゃないですか！」
「おい ショーンずいぶん気軽な口をきくようになったな」
ショーンがすみませんと謝っていた。
「いやそれがいい」
「入口からすす時計の広場まで続く道は高くなっているから行けるのは下の道の一本だけ」
「とても遠いんだね……頑張って行こう！」
僕達もエミリコと一緒にケイト様を助けようとしていると
「いえ、ショーンとレアは今来た道を戻る方が近いですよ」
「ケイト様への道は簡単じゃなさそうだぞ？ 俺もエミリコを助けたいんだ」
「そうだよ！ エミリコ！ 僕はエミリコに助けて貰ってばっかりだしすこしでも助けになりたいな」
エミリコが毅然とした表情でいった。
「もう助けられました。点の下の線に気づいたのはショーンだしさっきの……シートでしたねあそこで景色を見ると言ってくれなければうさぎさんに気づきませんでした」
「ショーンがラムがレアがジョン様とカトレア様がいたから今ここまで来ました」
「ショーンはジョン様をレアはカトレア様を助けなければなりません！」
エミリコの言った通りだ。
途中までエミリコ達と一緒に行く
あっという間に分かれ道まで来てしまった。
「それじゃエミリコはここまでだな。ラム……最初はウジウジしていて無気力なやつだと思っていたが、でも間違いだったなラムは胆力も根性もある」
ここで別れは寂しいけれどでもきっと全員合格出来る！ そんな気がしていた。
「ラムはとっても頭がいいしエミリコは底力のある子だから絶対受かれるよ！ また会えるのを楽しみにしてるね！」
「みんな必ずお披露目を乗り越えてまた会おう！」
僕らは手を重ねあった。
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作者名：空瀬 | 作成日時：2023年11月2日 23時
