立派になるために (ページ42)

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それぞれのお影様の場所ページ42

ジョン様はカトレア様に話を聞かれさらに笑われたためかすごく落ち込んでいる。
「落ち込まないでください！オレンジをどうぞ！カトレア様もいかがですか？」

「そうですよ！それに失敗はよくあることですから」
カトレア様とジョン様がオレンジを食べている。

「あっ！そういえばエミリコはケイトの顔でレアはカトレアの顔か」
「今頃気づいたのかい？ジョン」
カトレア様が呆れたようにジョン様いう。

「さっきのケイトに言うなよ」
エミリコに念を押してるのをみた。

「まあ俺はケイトの内面に惚れたんだがな！それにすずがいい。それに顔を見てもケイトの美しさが分かる……」
ジョン様によるケイト様の惚気が始まっていた。

「まあそれはさておきケイトを助けるのは簡単じゃないぞ」
ケイト様は地面が茨で埋めつくされたところで檻に閉じ込められているらしい

それを聞いたエミリコはキリッとした顔つきになった。
「ショーンルーペを貸してください。ケイト様までの道を確認します。ラムここは暗いですね明かりをともしてください」

エミリコが真面目に作業している。きっとケイト様の事がそれほど大事なんだ……
「それにしてもルーペって楽しいですね！あっ！前にショーンが気にしていた点の下の暗号が分かりました！」

よく見ると線が一本の地続きになっているのではなく離れているものもあるようだ。これでお影様の全員の居場所がわかる。

「良かったな。ラムシャーリー様までもうすぐだ」
「そうそう！良かったねラム！」
ラムは何か考え事をしているようだった。

「わぁランタンを近づけすぎて地図が焦げました！」
こぼしたオレンジの汁かと思ったがどこか焦げ方がおかしいようだ。

「俺の地図で試してみよう」
ジョン様が持っていたため真っ黒になってしまった。

「なら僕の地図で試してみましょう！」
僕は地図を見せた。
「いいぞ！レア」
ランタンを近づけると濃く浮き出た部分がでてきた。

「高低差だ！これで道の繋がりが把握できるぞ、なら次はすす時計を確認して残り時間を見よう」

「残り50分……」
エミリコにラムが話しているようだ。

「すす時計の分量と歩いた距離が頭に入っていてもう見なくても計算できるんですって！」
「ラムすごい！やっぱり頭いいね羨ましいな」

あとは……
「ジョン様とカトレア様の服がすすだらけな事ですね……どうしましょう」
カトレア様はずっと黙り込んでいた。何を考えているんだろうか。