立派になるために (ページ41)

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すす汚れは失格？ページ41

「なんでそんな所に！」
「なんでってこのフォリー大きいし登れるから……」
無事で良かったとショーンがほっとしていた。

「箱からどうやって出たんですか？」
ショーンがジョン様に駆け寄る。

「ショーン。すずはすごいぞ！いや……ジョンがすごいと言い替えた方がいいかもしれん！つまりガードッバン！だよ」
「ジョン様もすすの力がスゴイのですね！」
なんでエミリコはジョン様の言っていることがわかるんだろうか？

そう思っていたらショーンの様子がおかしい
「ジョン様……服が」
そういえばそうだ
「お影様は服が汚れたら失格……」

「嘘だろ……ショーン何とかできないのか？」
「分かりません……」
「シャドーはすすが出て少しづつ汚れていくんだぞそれをあんな狭い場所に閉じ込めて……ジョンの力で吹き飛ばしてやる！そんな情報伏せやがって……あまりにも不利だろうが！さっきあったケイトにもおしえてやらないとな」

ジョン様は酷く怒っているようだ
それもそうか閉じ込められた挙句に失格になりかけているのだから。

「えっ！ケイト様にお会いになったのですか！」
ジョン様は、エミリコに場所を教えている。

「ジョンは上を目指す男だ！」
どういう意味なんだろうと思いショーンの方を見るがわかっていなさそうだった。

「つまり登る方の道を進んだらそこにはケイト様が居たということですね！」
エミリコはショーンよりもジョン様の言葉が分かるんだなと思っていた。

「そうだそこでケイトと話をして……はあ〜！」
ジョン様が急にうろたえるのでどうしたのかと話を聞いてみると……
「婚約者？！シャドーハウスの王！」
「何も言うなショーンわかっている！あれじゃまるっきりバカの発言だ！そんなこと唐突に言うつもりはかったただ……緊張したんだ」

ジョン様がそういった時だった。どこからと笑い声が聞こえてくる。
ジョン様も驚いているようだ。
「すまないね。笑うつもりはなかったのだけれど」
「カトレア様！」

そう言ってカトレア様がでてくる。
隠れて色んな話を聞いていたみたいだ。

「いいじゃないか！恋愛は押して押して押しまくるぐらいがちょうどいいと言うしね。カトレアは応援させてもらうよ！良き相談相手になってあげようじゃないか！」

なぜすすで服が汚れているんだろうか。いやおそらくすすの力を使ったんだろうな。

でもどうしよう……このままじゃカトレア様も失格になってしまう。