立派になるために (ページ38)

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爆発音と胸の高鳴りページ38

僕はひとまず袋の中身を確認した。
袋の中には鉛筆ロープ、ハサミ、ハンカチ、地図が入っている。地図を見るとかなり広そうに見える。

地図には点が書かれているお影様の居場所なのかな。どれがカトレア様なんだろうか？

僕はそのまま歩き続けることにした。
ひとまずショーンかエミリコかラムの誰かしらと合流出来たらいいなと思いながら僕は道を進んでいった

道を進んでいくと、突然けたたましい破裂音が聞こえてくる。地図を見るとお影様の場所と近いことが分かるカトレア様なのだろうか。まさか罠でもあるんだろうか。

だが、正直僕一人で行ってもどうしようも無い。
まずは誰かしらを探すべきだ。僕は人と合流出来そうな道へと駆け出した。

なかなか見つからないなと思っていると頭上からバキッという木が割れるような音が聞こえた。

「えっ」
僕が驚いているとショーンが上から落ちてきた。咄嗟のことで反応出来ずに僕は思わず目をつぶる。
再び目を開けるとなんとショーンが僕を押し倒しているかのような体勢になっていた。
「あっ……えっ？！」

近すぎて恥ずかしくなってしまいショーンの顔が見れない。顔が暑いような火照る感じがしたり、胸が高鳴るようなそんな感じがした。

僕は壊れたのだろうか。
「わっ悪い！怪我はしてないかレア」
ショーンの顔が近づいてくる

僕は緊張してしまい思わず後ろに退いてしまう。
「だっ大丈夫だよ！心配しなくていいよ。ほんとに！」
顔が赤いのをバレないように顔を背けてそう言った。

「照れてるのか？レア」
ショーンが僕をからかうように笑う。
顔が赤いのはバレてしまったようだ。恥ずかしい。

そんなことを思っていたら僕は見回りの時にショーンのことをからかったのを思い出した。
「僕をからかっているんだね？僕は見回りの時にデコピンをうけたよ！」
てっきりあれでチャラになったと思っていたのに。

「俺の頬をずっと引っ張って遊んでいたのは誰だ？」
「あ！ ……えーと。そんなことしたかなー？」
思わず目を逸らしながら言ってしまった……

我ながら白々しい気がする。見回りの時ショーンで遊んでいた時のツケが今来るとは思わなかった。
やっと顔の暑さが引いてきたところだった。

僕は冷静さを取り戻した。
こんなことしている場合じゃない。カトレア様を探さなくちゃいけない。
そう思い僕はショーンと情報共有をしようとした。