立派になるために (ページ34)

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フェーブのヒントページ34

お菓子を食べているエミリコを見ていたら、何かを吐き出した。バカにされたとリッキーが怒りはじめる。
だがエミリコが吐き出したのは石のような何かだった。

「異物が入っているぞ！バカめ。能天気に食っているからそうなるんだ。エドワードの嫌がらせだろ」

そう言っているリッキーを後目にエミリコの吐き出した石のようなものをみてみる。
なんだろうこれ。僕にはわからなかった。

「ああ、フェーブか。本で読んだ。磁器製の幸運の小物だ」
「じゃあエミリコは運がいいんだね！今日はいいことがあるかも！」
僕がそう言うとエミリコがよろこんでいた。

「そ、そんなこと知っていてもお披露目では役に立たない！」
「エドワードは菓子でも食ってろって言ってた」
「なるほどね！エドワードなりのヒントだったんだ」
「他の菓子の中にもっとフェーブが入っているんじゃないか？」

ショーンがそういったのでお菓子の方を見る
目の前には大量のお菓子があった。
果たして食べ切れるのだろうか

「この量を六人で……」
「俺は食わないぞ！そんなのはただの推測だ！」

「考えがあるなら好きにしろ。こっちにのらず評価を下げられても知らないからな」
ショーンがそう言うとしぶしぶリッキーも食べ始めた。

僕は赤いゼリーを食べ始めた。
なめらかな舌触りで食べやすい。そしていちごの風味がしていてとってもおいしい！こんな時じゃなかったらもっと味わって食べていたのに！
そう思いながら食べ進めていった。
食べ進めて行くと六つのフェーブが入っていた。

食べすぎて気持ち悪くなっているリッキーに水を置いておく。チラッとみたら飲んでくれていたようだ。一つ貸しにしておこう。

するとエミリコがフェーブを持って扉の方へ行く。どうやらフェーブが鍵になっていたようだった。