立派になるために (ページ32)

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お留守番ページ32

僕らは部屋の中でずっと待たされていた。
「私たちはお留守番ってこと」
今まで喋っていなかった、ルウがそういう。
リッキーがドアノブをひねるが、扉は開きそうにない。

「鍵をかけられてしまいましたね」
僕らは何かする必要は無いんだろうか？

「……しかし、基準が分からないな。シャドーの顔としての適正を求められているのは間違いないが、なぜリッキーが一段下げられたのか。リッキーが下げられた理由はなんだったのか」
「二回もいうな！」
そうショーンが言うとリッキーに怒られていた。

「でも、リッキーはとくに悪いことしてないよね。本当になんでリッキーが下げられちゃったんだろうね？」
僕はショーンと一緒に考えていた。
「三回に増やすな！」

僕もリッキーに怒られてしまった。ことごとく無視されてきたお返しをできて満足だ。
そんなことを考えていたらルウが考えを話す。

「ダンスをしろとは言われてない」
「確かに1番最初に踊ったのはリッキーたちのペアだったよね。だからじゃない？」

「俺が率先してやったからだというのか？結局は全員踊ったんだから同罪だろ！」

ショーンがなにか閃いたようだ。
「踊ったことでエドワードの予定が狂ったとかかな？いずれにせよエドワードの気分次第かもしれない」
「そんな理不尽な……」

「私たちは生き人形。シャドー家の方がどう扱ってもいい存在」
僕はルウに同意する。
「そうそう！僕らは余計なことは考えずに過ごしていればいいからね」

「余計なことを考えすぎじゃないか？リッキー」
「お前にだけはいわれたくない！」
リッキーは怒りやすいようだ。

というかこの二人ってどうしてこんなに仲悪いんだろう？僕が外掃除に来る前に何かあったのかな。そんなことを思いながらしばらく待つ。

だが何も進展はなかった。