立派になるために (ページ4)

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初めての掃除とすす剣ページ4

「わぁ！とっても広い部屋だね。……それに生き人形もこんなにたくさん！」

辺りを見渡す限りの大量の生き人形やこの部屋の広さに呆気にとられていると一体の生き人形が声をかけてきた。

「やっと来たな。俺はビリーこの班の班長をやっている。よろしくな！」

僕は「よろしくお願いします！」と言い、ビリーに簡単に班員の名前を教えて貰ったり、すすコートや掃除箱を貰った。
自分用の道具を貰えるなんて、とても幸せなことだろう。
そんなことを思いながら僕は掃除をしていた

掃除が終わり僕はカトレア様へ外には大量の生き人形が居ることや同期の生き人形がいた事などを告げる。

「そうかい！カトレアはうれしいよこの調子で
カトレアの顔としての良き振る舞いを期待しているよ」

と言ってからカトレア様は続けて
「それよりみてくれ！すすで剣を作ってみたんだ！どうだ！かっこいいだろう？」

カトレア様から褒めてほしそうな雰囲気をひしひしと感じる

「は、はいっ！素晴らしい出来だと思います！カトレア様！」

カトレア様は上機嫌になったのだろう
そのままの勢いで道具や動物を作り続けている

すると突然

「うぅ·····」
カトレア様がへたっと崩れ落ちた
「どうしたのですか！カトレア様っ？！」
僕は慌ててカトレア様に駆け寄る
「すすを使いすぎた·····」
すすで出来ていた物たちも崩れてただのすすの塊になっていた。

「掃除は僕がやっておきますのでカトレア様は休んでくださいね！」
と僕は怒りながら念を押して言う。

「あぁ、分かったよレア。すまないね……」
カトレアも僕が怒るのが珍しかったのか、しおらしくなりながらそう答えた。
でもカトレアは早く寝なければ明日の体調に関わるかもしれない。

そう思った僕はおやすみのキスをしてそのまま掃除をした。