立派になるために (ページ26)

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お披露目は明日ページ26

亡霊事件が解決した翌日
僕たちはまたバービーに招集させられている

「……以上！亡霊騒ぎの原因は設備の故障……ということだ。だからといって気を抜くと同じことがおこるぞ。引き続き気を引き締めろ！」
僕たちは見事ラムのせいになることなく、無事に亡霊事件を解決した。

「やったね！ショーン」
「あぁそうだなレア」
ここのところショーンがよく笑うようになった気がする。

そういえばリッキーがバービーに褒められていい顔をしていたのを思い出す。僕はリッキーの方を見るとリッキーはフィっとそっぽをむかれてしまう。

掃除が終わったので部屋の中へ戻りカトレア様の部屋へ行き見回り中や掃除中にあったことを話す。……もちろんローブのお影様のことは除いて。

「素晴らしい働きじゃないか！弱き者を助けるのも貴族として素晴らしき事だこれは誇れる事だぞ！レアさすがはカトレアの顔だ」

ビシッとカトレア様が僕を指さしてお褒めの言葉をかけて下さる。カトレア様は貴族としての精神が備わっている素晴らしき人だ。するとカトレアが話を続ける。

「だが……お披露目は明日だ。まあレアとカトレアが揃えばなんの心配もないと思うがね！なんてったってこのカトレアがいるのだから！」

だがお披露目が明日であることを失念していた。カトレア様に期待されてるなら頑張らねばと思う。

「もちろんです。カトレア様。必ずお披露目に合格しましょう！お褒めの言葉をいただきありがとうございます！」

もう今日は早めに休むといいとカトレア様が言ってくださった。僕は早めに部屋に戻り明日のお披露目に備える。

最近の見回りで少し自分のペースを崩されたが、心配はいらない。僕はカトレア様の顔であり、カトレアを目立たせるパーツに過ぎない。

生き人形は余計なことを考えない。僕はカトレア様の顔として動くだけだ。

最近の僕はカトレア様のご指示のもとそうしただけだと自分に言い聞かせる。
明日のお披露目には支障をきたさない。そう思い僕は寝静まった。