立派になるために (ページ3)

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僕とは違う生き人形ページ3

今日は外へのお掃除にお呼ばれする日だ。
外からの連絡を待っていると突然カトレア様の部屋に繋がる扉が開く。

「今日は初めての外への掃除だろう？カトレアの顔として恥じない行動や態度を心掛けてくれ。手始めに弱者や困っている人を助けるとかね」

カトレア様が僕のために時間を使ってきてくれた。そのままカトレア様は自分の部屋へと戻っていった。

「ありがとうございます！カトレア様の顔として精一杯恥じない行動を心掛けます」

せっかくカトレア様が応援に来てくださったのならがんばらなくちゃなと思いながら待っている。

すると外からのノックの音が聞こえてくる
「今行きます！」と言って外へと出ると黒い髪の生き人形がいた

「はじめまして！僕の名前はレアといいますよろしくお願いします！」

「……よろしく」

出来る限り愛想よく振舞ったつもりだったが、どうやらあまりいい感触は得られなかったように感じる。

「……あの、名前は？」
「俺はショーン」

そのまますたすたと歩いて行ってしまったので僕は慌てて追いかける

「えっと……あ！ショーンはシャドー家に務めてどのくらいなんですか？」

「レアとそんなに変わらない」

「そっかぁじゃあお披露目もまだなんだね！一緒に頑張ろうね！」
「……ああ」
あからさまに興味なしといった反応をされてしまい少し悲しくなる。

僕と同期だという事を知ったから敬語はなしにした。
相変わらず冷たい態度だけれど、ちゃんと返事を返してくれるあたり悪い生き人形では無いのかも。
僕は廊下をぬけてとても広い部屋に出た。